AIRBUS A300
エアバス・インダストリー社が最初に世に送り出した旅客機。
A300型は世界初の双発エンジン、ワイドボディ機。
ヨーロッパ圏内を結ぶ座席数300、航続距離3000kmを
開発コンセプトとし座席数からA300という機体名となる。
当初は現在のボーイング777型機に近い大きさを想定していたが
ロールスロイス製エンジンの開発遅延に伴いエンジンサイズを
GE製 CF6型双発に改めそれに合わせて機体サイズを縮小した。
出だしは十数機しか発注眼区苦戦が続く。
当時はマクダネルダグラス DC−10、ロッキード L−101トライスター、
ボーイング747が熾烈な販売合戦を展開しており
新参のエアバスは販売開始が遅く初期導入のB2は
大西洋無着陸飛行が出来ないなどの理由からヨーロッパでもエアバスを
採用しようとする航空会社はほとんどなかった。
粘り強く売り込みを続けアメリカ大手のイースタン航空に無償貸与、
三発機のトライスターよりも燃費がよく評価されて四大航空会社が相次いで導入。
最終的には200機以上を販売出来た。
その後、ヨーロッパ、アジアの航空会社でも導入され国内専用、
近距離国際線機材として活躍した。
80年代に入りボーイング767、777型機の登場を受け
胴体を延長し最新テクノロジーを投入したA330にバトンを渡した。
2007年7月11日に最終号機が引き渡され生産を終了。
B2/B4 -600/-600R
全長 : 53.62m 54.08m
全幅 : 44.84m
全高 : 16.53m 16.52m
航続距離 : 1850km(B2) 4070km(-600)
4070km(B4) 5000km(-600R) それぞれ最大ペイロード時
最大離陸重量 : 132000kg(B1)
157000kg(B4)
エンジン : GE CF6−50A 最大推力 22950kg〜24300kg (B1、B2)
P&W JT9D 最大推力 21600kg〜26100kg (B2)
P&W PW4000 最大推力 23400kg〜27900kg(-600)